全裸監督完走

こんばんは。たゃです。

 

見始めたって言ってた全裸監督完走した。実質1週間もないくらいの期間で見尽くしちゃった。というわけで今日は全裸監督の感想戦をしたいと思う。

 

ほぼ一気に見るくらいだからもちろん面白かったんだけど、何が良いってまずテンポが良い。

最初は売れないセールスマンがコツを掴んでトップセールス叩き出す話だったのに、1話の時点で会社の金が持ち逃げされ奥さんには不倫され突然の散々展開に。その後ヤケ酒かっ食らってるところにビニ本売りの兄ちゃんと出会って、、、とここまでが1話。濃縮しすぎ。この密度クセになる。

もちろんそこまで見たら2話が気になり即再生。2話では主人公とヤンキーの兄ちゃんのビニ本は破竹の勢いで売上を伸ばす。まあ天国と地獄は表裏一体なので全てが順調に進むわけでもなく、、、というところで2話が終わり。

この後2人は違法販売かなんかの罪で逮捕され、出所し、ビニ本ではなくAVの時代の到来を知り、そうしてAV制作に舵を切るわけだ。AVを制作する中で天性のAV女優を見つけたり、販売シェア8割の大手から目を付けられていたり、倒産しそうになったり、ハワイでまた捕まったり、、、。

最終的には制作会社の仲間が掻き集めた保釈金で主人公は出所。日本では天皇崩御を前にポルノ規制が激化。裏ビデオを制作していた大手ライバル会社の代表は逮捕され、主人公たちの会社はポルノの道を突き進むと。そんなお話。

 

で、だ。私が全裸監督に対して言いたいのは面白かったの1点じゃない。トシちゃんの結末割としんどいよね?って事。

トシちゃんとは1話から出て来たビニ本売りの兄ちゃんである。いや1話から出てくるなら主要キャラじゃん?現に7話冒頭あたりまで普通に柄悪いけど根が優しくて主人公の事を慕ってる兄ちゃんだったじゃん?ねえどうしてヤのつく人たちの方に足を踏み外すの、、、。

いや嘘。わかる。私だってわかる。主人公の保釈金を稼ぐために苦肉の策でそっちに行ったのはわかる。何となくタイムリミットがある描写だったから急いでたのもわかる。現にそれで主人公は釈放されたし致し方ない選択だったのかもしれない。

ヤクに手出したのも裏稼業をやりつつ精神保つには仕方ないのかもしれないし、マスターテープの持ち出しだって足抜け出来ない以上仕方ないのかもしれない。だから主人公がトシちゃんをクビにしたのは正しい選択だと思う。堕ちたのはトシちゃんだし、それを抱えていられるほど主人公たちも余裕ないに決まってるから。でも、トシちゃんを切り捨てて制作会社の仲間たちがどんどん出世街道を驀進するのがちょっと許せなかった。思い出すことも振り返ることもせず前だけ向かないでほしかった。

最後ヤのつくお兄さんたちに「お勤めご苦労様です!」されてるトシちゃん見て、こんなの幸せじゃないじゃ〜〜〜ん!って暴れてしまった。私、楽しそうに笑うトシちゃんが好きだったよ。

 

長くなった。私はトシちゃんという1人の男にやたら入れ込んでしまったというお話でした。

 

そうだ。それとは関係ないけど、昭和が終わる走馬灯みたいなシーンでちょっとジーンとなったんだった。私は昭和を知らない人間だけど、あの時代を生きた人たちはあの時確かに何かが終わる感覚を覚えたのかなって。

令和になる時ですらセンチメンタルになりかけたから、崩御による時代の終わりはより寂しかったのかもしれないなと。

 

というわけで、エロとアホくささと哀愁が同居するとんでもない作品でした。面白かった。

最後にこれから全裸監督を見る人にアドバイスをひとつ。音声がほとんどAVだから、イヤホンしての視聴を強くおすすめします。以上!